いっちゃん旅行記
沖縄一人旅編


2006年03月19日 日曜日
 朝、6時半という早い時間に起床し、リアルタイム視聴できる番組を一気に視聴した。少しでも処理しておかないと、あとで泣くことになるからな。
 本来10時頃に出かけるつもりだったのだが、何があるか分からないからと9時半ちょっと前にアパートを出た。まさか、それが裏目に出るとは……。
 品川駅に着いて、京急線に乗り換えようとしたところで、ヤマト運輸の不在通知サービスのメールが届いた。その「お届け時刻」というのが、俺がアパートを出た5分後くらい。まさに、タッチの差で受け取り損ねた感じだったり(-_-; しかし、メールサービスを申し込んでおいたおかげで、すぐに電話をして旅行からの帰宅後に予定を変更して事なきを得た。ホントは、iモードからもできたんだけど、IDとパスワードを忘れてできなかった(^^ゞ
 いきなりそんなことがあったものの、とにかく羽田空港に到着。で、とりあえず飛行機のチェックインをしたあと、荷物を預けて空港内をぶらぶら。俺、ターミナルが2つに別れてから初めて羽田に着たはずだが、とにかくその広さに唖然呆然という感じだった。
 大学時代、友人たちと沖縄へ行ったとき、一人大遅刻をやらかして、離陸直前に駆け込んできたことがある。あのときは、アナウンスを流してもらって事なきを得たのだが、今だったら違うターミナルに行ったりして絶望的だろうね(^^;;; ま、そのぶん携帯電話という便利なアイテムも増えているワケだが。
 それはともかく、俺は空弁を買い、手荷物検査を受けて出発ロビーへ。そこで、無料の(チケットがあった)おにぎりを買おうとしたのだが、ここでも一悶着。
 まず、おにぎりがあらかた売り切れていた上に、作った先からなくなっていく状況で、「お好きなおにぎり」を選べる状況になかったこと。
 そして、しばらく待った末にようやくもらえると思ったら、レジのおばちゃんの判断ミスから列が2列になってしまい、俺の順番が危うく抜かされそうになった。まぁ、後者は文句を言ってちゃんとしてもらったが、いろいろとケチがついたわ。
 ということもあったものの、出発の20分前に搭乗開始。
 そして、定刻通りに飛行機は出発。離陸時に、ついつい「機甲戦記ドラグナー」の第1期OP「夢色チェイサー」を口ずさんでしまうのは、ヲタクの悲しい性と言うべきだろうか?(^^;;;
 ってなことで、久しぶりに雲の上にのぼって、快適な空の旅へ……と言いたかったが、腰痛持ちに3時間弱の飛行機は辛かった(T_T) 1時間くらいで飽きてきた上に、腰が辛くなってきてな〜。痛くはなかったのだが、コリのある場所の違和感が大きくなってきて、ジッとしているのがきつくなってしまい、ちょっと立ち上がったりしていた。
 また、飛行機の中はやることもろくにないんで、空弁を食ったあとは沖縄のガイドブックをずっと読んでいたわ(^^;;;
 あとな、おそらく誰かの衣服に付着していた花粉のせいだと思うが、飛行機の中で途中から鼻水がズルズル出て参った。花粉から逃れるために沖縄へ行くのに、ここで洗礼を受けるとは(-_-;
 那覇空港に到着する20分ほど前から、WBC(ワールドベースボールクラシック)の日本×韓国の試合の中継が機内で始まった。そのときには5-0で日本がリードしており、多村の本塁打で6-0になった直後、雨で試合が中断したところで着陸態勢に入って、中継は終わってしまった。
 日本がそのまま勝ったこと知ったのは、那覇のホテルにチェックインしてパソコンをネットにつないでから。
 そんなこともあったが、15時ちょっと前に飛行機は無事に那覇空港に到着。預けた荷物を回収して、まずは空港食堂で沖縄そばとオリオン生ビールで久しぶりの沖縄に身体を染めた(^o^;
 ちなみに、空港のロビーや食堂内にもテレビはあったが、やっていたのは横峯さくらが出ているゴルフだった(^^; 試合が終わっていたからなのか、沖縄県人の活躍のほうが優先だったのか、理由は定かではない(^^;;;
 さて、空港に到着したときは「暑い」と思ったのだが、食事をして外に出たら、意外と涼しかった。どうやら、空港内はわざわざ暖かくしていたようだ。何考えているんだか。
 また、本当はホテルまでバスで行こうかと思ったのだが、路線が複雑そうで面倒だったから、ゆいレールに乗ってみることにした。
(←証拠(^^;)
 乗って少し驚いたのだが、ゆいレールって到着前のアナウンスが流れるとき、沖縄民謡が流れるんだな。それも、一駅ごとに違うの。面白れ〜。駅のホームなら、JR東日本もやっているが、車内アナウンスで流れるってのは驚いた。
 また、座席シートの形もちょっと変わっていた。
 (←こんな形)
 これだと、適当には座りにくいよな(^^;
 ということで、県庁前駅に到着。そうして外に出た途端、どこからともなく大音量の音楽が。「路上ライブ?」と思ったが、ホテルに向かう道の途中で見かけたら単なる政治集会だった(-_-; まぁ、ここは米軍基地を多く抱える土地だし、考えてみれば日曜日だからなぁ。ラップを使って反米パフォーマンスってのは、なんか新鮮だったぞ(^o^;
 もちろん、俺はそんなの完全無視して(^^;ホテルに向かったのだが、看板が目に入らずに一度通り過ぎてしまった(^^; 「おかしいな」と思って引き返したら、こっち側からはすぐに分かるものの、俺が来た方向からは分かりにくい形になっていることが、ようやく判明した。
 そんなことで、ようやくホテルにチェックインして一息。俺にあてがわれたのは、なんとダブルルーム。一人で使っちゃって、いいのかしらん?(^^; フロントで「変更」とかなんとか言っていたから、なんかの事情で急に変わったんだろうな。
 とりあえず、着いて早々にパソコンを起動し、ネット環境を回復。1時間ほどメールなどしてから、国際通りをブラブラするために外出した。
 しかし、そこでいきなり出会ったのは、盾を持った機動隊の面々。そして、続いてはサングラスにマスクにヘルメットという格好をし、左翼的シュプレヒコールをあげるデモ隊が。未だに、安保闘争チックなあんなのが残っているとはねぇ。
 その後も、右翼の街宣車、そしてまたさらに左翼のデモが通り過ぎ、なんだか到着したばかりだというのに気分が悪くなった。俺は、別に政治的なスローガンを聞きに沖縄まで来たワケじゃない。あんな大音量の左翼ライブとか街宣車の音を聞かされたら、俺のような観光客は引くと思うぞ。まったく、とんだ洗礼を受けたもんだ。
 さて、俺は公設市場をとりあえずブラブラしたが、ここで食事をする気にはならなかった。というのも、空港で食った沖縄そばが、まだ腹に残っていたから(^^;
 そこで、とりあえず時間つぶしに土産物屋などを適当にふらつき、19時頃になってようやくとある居酒屋に入った。
 で、とりあえず料理を3品頼んだのだが、ゴーヤチャンプルーとイラブー炒めの量に愕然。まさか、こんなに多いとは。考えてみると、俺は一人で居酒屋の類に入らないし、普段は友人と一皿を分けて食べているから、いろんな注文ができるんだよな。
 とはいえ、あの量はそれだけじゃなく、根本的に多い。関東で出る料理の1.5倍くらいはあるだろう。それでいて、値段は少し安いくらい。さすがは沖縄だねぇ。
 そんなことに驚きつつ、注文した料理と酒はすべてたいらげた。が、ここで限界が来て精算。
 ホテルに戻ってからは、ホームページの更新などの作業。これで、俺の沖縄旅行初日は終わった。 
2006年03月20日 月曜日
 わかっていたことだが、俺のソーラー電波腕時計は九州地区の電波を受信してくれないので、福島局の電波が入らない沖縄では、ただのソーラー腕時計に成り下がる(T_T) ま、数日なら影響もほとんどないわけだけど。
 それはともかく、朝、ホテルをチェックアウトしたあと、荷物をゆいレールの県庁前駅近くのコインロッカーに預けて、水中観覧船の「オルカ号」に乗るため、那覇港に向かった。
 だが、窓口で「今日は、海が濁っていてあまり見えないかも」と言われてしまった。一瞬迷ったのだが、今日やってしまわないと明日以降、他のことができなくなりそうな気がしたので、賭けで予約。
 出航まで1時間ほどあったので、近くのコンビニでスパムを使ったおにぎりを見つけて試食。ちょっと甘めだったが、けっこうおいしかったぞ。
(←乗ったのは、こんな船。船底がガラスになっている)
 ということで、団体さんなどを乗せて出航したのだが、曇り空だったこともあって風を切るとけっこう寒く、団体さんの女性など「寒い〜」と連呼していた。俺は、念のためにウインドブレーカーを持って行っていたのだが、これが大正解だったわ。
 15分くらい沖に出たところで、船底に行って鑑賞を開始。だが、事前に忠告されていたとはいえ、海は白く濁って海底が少し見える程度。パンフレットのように美しい海や魚など見るべくもなかった。試しにデジカメで撮影もしてみたのだが、何が何だかさっぱり分からん(^^;;;
 結局、まともに見えたのはクラゲくらいで、あとは魚の影みたいなのがチラッと見えた程度だった。また来る機会があれば、リベンジしたいところだな。
 そんなことで、ちょっと悔しい思いを抱きながら帰港と相成った。
 その後、場所を事前に確認しようと、歩いてホテルのほうに向かってみた。が、このホテルって実は歓楽街の入り口にあったりする。
 で、ちょいと道を間違えてしまい、歓楽街のど真ん中を通る羽目になったのだが、そうしたら午前11時だというのに「お兄さん、いい子いるよ」と客引きが寄ってくること。こんな真っ昼間からソープに寄るヤツなんているのか?
 とにかく、そういうのは無視して、まずは波之上宮ってのを見物。そして、波ノ上ビーチなど見つつ、ダラダラ歩きながら「木灰沖縄そば めん膳」で沖縄そばを食べた。
 灰汁(あく)を使っているという沖縄そばは、確かに俺が今まで食べてきたものとはちょっと違う触感だった。しかも、大中小のサイズがあり、小を頼んだのにミニライス付き。さすが沖縄。
 その後、壷屋やちむん通りとか裏手の住宅街など見て回った。俺は、別に普通の観光をするためだけに沖縄に来たワケじゃないからな。ちゃんと、取材っぽいこともしないと(^o^;
 ということで、一般住宅を眺めていたのだが、やっぱり門や屋根にシーサーが鎮座している家が多いよねぇ。
(←こんな感じに)
 さすがに、マンションや新しい住宅だとシーサーが見あたらない家もちらほらあったが、少し古い家だとだいたいいた感じだな。ホント、面白いわ。
 で、それからJefサンライズ那覇店に行って、ソーキバーガーってのを食ってみた。ゴーヤバーガーと迷ったのだが、とりあえず珍しいほうを(^^;
 ソーキバーガーは、激うまって言うほどじゃなかったが、甘めのパンズと合って、ミスマッチ感覚ながらもけっこうイケてる味だった。
 そんな感じで、あっちこっち放浪していたらいい時間になったので、県庁前駅のコインロッカーに戻って荷物を回収し、ホテルへと向かった。
 16時半過ぎに次のホテルに到着し、チェックイン。
 そうして少し一息ついてから外に出て、しばらくあちこちブラブラした挙げ句、適当な個人経営の小さな居酒屋に入った。そこでは、貝とタコ刺しをつまみつつ店の人と雑談。
 その後、珍しい寿司を食わせてくれる店に行き、さらに飲み食い。この寿司、けっこうおいしかった。高かったけどな(^^;
 たらふく飲み食いをして、客引きを振り切りながら(^^;満足してホテルに引き上げて、俺の沖縄2日目が終わった。
2006年03月21日 火曜日 春分の日
 朝、まずはネットやメールを処理して、8時20分にホテルから外出。
 でもって、道路沿いの喫茶店で洋風の朝定食を食べた。が、よく見ると沖縄そばの定食などもあって、ちょっと後悔。せっかく沖縄に来たんだからな〜。ちっ(^^;
 それから向かったのは、観光バス乗り場。実は昨日、沖縄南部の定期観光バスを予約していたんだな。ツアーってのはイマイチ趣味じゃないんだが、免許を持っていながら筋金入りのペーパードライバーでレンタカーが怖くて使えない上に、初めての場所に行くとなると、数時間で見所をザックリ連れて行ってくれるこの手のツアーを利用しない手はない。
 しかし、驚いたのは祝日だというのに、客が俺を含めて4名(男3,女1)しかいなかったこと。これで大型のバスを出すんだから、おそらく赤字じゃなかろうか?(^^;;;
 などと思いつつ、バスは最初の目的地の「旧海軍司令部壕」に向かって出発。
 観光用に作られた入り口を下って行くと、そこは狭い洞窟みたいになっていて、沖縄戦の時はこんなところで作戦指揮をしていたのか、と驚くやら呆れるやら。なかでも兵の休憩室は、横になることすらままならない狭さで、立って寝てたとしか思えなかった。そりゃ、疲弊しまくるよなぁ。
 などと思いつつ、壕を出たとき下の写真のようなものが目に入った。
(←これ)
 ガイドさんに聞いたら、墓だって言うんだよね。どう見ても、俺の常識にある墓の6倍以上の面積がありそう。霊園にある市川家の墓と比べたら、多分8〜10倍くらいあるだろう(^^;
 ガイドさんの話によると、なんでも昔の沖縄じゃ「結婚するなら相手の家の墓を見ろ」と言われるくらい墓が大事だったらしい。ようするに、生きているときの家は仮であって、死んで入る墓こそが本当の家という理屈だから、墓に金をかけるんだって。面白い感覚に、ちょっとビックリ。
 続いて向かったのは、おなじみ「ひめゆりの塔」。沖縄戦で最大の悲劇とも言われるひめゆり学徒隊が祭られているところだ。
 しかし、どうにもこうにもあれだけ整備されて観光客が沢山いると、どうにも悲劇の場所という重みがなくなっている気がした。また、しょせんはバスツアー故、記念館の記録映像などをじっくり見ている時間がなかったことも、こういうちょっと冷たい感想になってしまう要因の1つだろう。ああいうところは、腰を落ち着けて見たり、学徒隊の生き残りの話を聞かないとアカン。
 また、ここで少し早めの昼食を取ったのだが、これが普通の和風弁当。つまんねー(^^;
 それから、今度は平和祈念公園へ。ここが沖縄戦終焉の地だそうで、23万人あまりの名前を刻んだ平和の礎(いしじ)などを見物。時間の関係もあって、俺は平和祈念資料館を見なかったのだが、見た人の話を聞いた限りでは、見ておいたほうがよかったようだ。まぁ、これもいずれ機会があったら、という感じかな?
 (←平和の礎と平和祈念堂と資料館)
 とりあえず、俺は公園内をブラブラしてサトウキビアイスなどパクついていたり(^^; 俺の味覚じゃ、サトウキビがどんな味かなんてよく分からんが、それでもおいしかったのは間違いない。
 ちなみに、ここでバスが出発する前に、ガイドさんやツアー参加者と記念撮影を(^o^;
 この段階で、ショッピングセンターに寄るルートを飛ばす、という提案がガイドさんから出され、全員同意。つーか、俺はもともとショッピングセンターなんぞ行く必要なしと思っていたから、願ったり叶ったり。最初から、ルートに入れなきゃいいんだよな。
 その後、さらに移動して玉泉洞という鍾乳洞見物へ。ここはテーマパークになっていて、けっこう繁盛していた。
 鍾乳洞は、日本で2番目だかに大きいらしく、美しさでは東洋一とも言われているらしい。実際、ライトアップの効果などもあって、けっこう幻想的な雰囲気はあって良かった。好きな女性と一緒なら、きっとすごくいい感じだっただろうなぁ(-_-;
(←こんな感じ)
 鍾乳洞を出たあと、テーマパークを見物。というか、テーマパークを見ないと駐車場に戻れないようになっているという、なかなか阿漕な作りになっていたり(^o^;
 しかし、椰子の実ジュースを飲んだり、ここでしか飲めないニヘデビールの生を飲んだりして、ちょっとご満悦(^o^)
 ただ、ハブ園を見ている時間がなく、また最後にゴーヤアイスを食べようと思った矢先に雨が降り始めたため、慌ててバスに戻った。
 そうして、バスは那覇に戻り、解散と相成ったのである。
 今回、ガイドさんともう一人、比較的若い(外見の)女性がいたものの、結局あまりお近づきにはならなかった。その理由は、単純に俺の好みじゃなかったってことな(^^;;;
 そんなことで、またまた国際通りに行った俺は、小腹が空いていたこともあって念願の公設市場2階の食堂で食事をすることにした。ただし、1階で買って2階で料理してもらうってのは、今回見送り。
 でもって、1件目でビールと一緒にゴーヤチャンプルーを食った。「ご飯をつけますか?」と聞かれたのは、いかにも沖縄。観光客相手だから聞いてきたけど、地元の人相手のところだと平気でご飯が出てくるそうな。
 それから2件目に移動し、今度は刺身の盛り合わせを注文。刺身は、注文が入ってから1階の市場で仕入れてきているようで、出てくるまでに時間がかかったものの、その量が普通の居酒屋の2〜3人前はあろうかってもので、ちょっとビックリした。
(←これで1人前)
 また、そこのメニューを見ていて、思わず爆笑しそうになったのが下のもの。

 日替わり「定職」って……(^o^; 「おたづね」もそうだが、誰も疑問に思わんのか? ついつい指摘してやりたくなったが、これもこういう食堂の味かと思って野暮はやめた。
 そうして、たらふく食ってホテルに帰還。
 ただ、ご飯類をあまり入れていなかったせいか、19時を過ぎる頃には小腹が空いてきたので、ホテルから徒歩5分くらいのところにあるという沖縄ラーメンの店に行ってみた。沖縄といえば沖縄そばって感じだが、最近はとんこつベースの沖縄ラーメンの店も徐々に出てきているらしい。
 ラーメン自体はおいしくて、まずまず良かったと思う。ただ、俺はとんこつ醤油を食ったのだが、どうも塩とんこつのほうが売りだったようで、これはちょっと失敗。
 そうしてラーメンを食ってホテルに戻った時点でさすがに力尽きて、1日が終わった。
2006年03月22日 水曜日
 雨が降るような予報だったが、フタを開けてみれば薄曇り程度で晴れ間も覗くいい天気。
 ということで、朝9時頃にホテルを出て、朝食も食わずにバスに乗って移動を開始。移動途中の琉球銀行の建物に、「使おう広めよう二千円札」の垂れ幕があって思わず苦笑。今や、二千円札なんて絶滅危惧種と言ってもいいくらい珍しいだろう。今より減ることはあっても広まることはまずあり得ない、と大多数の人が思っていることだろう(^^;;;
 また、俺のあとに乗った若い男の乗客(おそらく地元民)が、靴を脱いで手すり部分に足を乗せるわ、延々とゲホゲホ咳をしているわで、ものすごく不快な気分にさせられた。マナーが悪いってのももちろんだが、マスクもしないでずっと咳き込んでるってどうよ? 結核みたいな病気だったら、バスの中に菌を撒き散らして不特定多数の乗客に感染させることになるんだぞ。何考えてんだか。
 もっとも、乗客なんて数人しかいなかったけどな(^^;;;
 などと思いつつ、目的のバス停に到着して降車。今回の目的地は、「てんtoてん」という沖縄そば屋。やや辺鄙なところにあるものの、独特の沖縄そばを食べさせてくれる店として、けっこう有名なのだ。
 それだけに、とにかく店の場所を確認し、状況次第では並ぶことも覚悟しようと思っていたのだが……いきなり迷った(^^;
 地図の向きを読み違えたせいだが、最初はまるっきり反対方向に行ってしまったよ(^^;;; そのあと、さらに別方向に歩いて、ようやく自分の位置を正確に把握できた。
 とりあえず、店の場所を知る手がかりを掴んだところで、まだ開店まで1時間以上もある状況。で、近くの「識名園」でも見物しようかと思ったら、水曜休みかよorz 確認を怠った俺がバカだったわ。
 仕方がないから、改めて歩いて「てんtoてん」に向かった。
 その際だが、沖縄の一般的な墓地ってものを眺めることが出来た。

 これ↑だが、小さな家のようにも見えるこれが沖縄の墓地よ。こうして小さくした写真を見ると、ホント住宅街にも思えるかもしれないが、これが一般的な墓みたいね。旧海軍司令部壕で見た墓とは形が違うけど、どうやらあっちはかなり裕福な(というか偉い)人の墓で、こっちは一般人の墓らしい。
 などと、なぜか墓見物をしながら、ようやく「てんtoてん」を発見。
(←てんtoてんの建物) (←入り口(支度中))
 しかし、この時点で開店までまだ1時間くらいあったり。東京なら、どこか喫茶店なりコンビニなり入れば1時間くらい軽く時間を潰せるが、なにせ那覇の外れのほうにある住宅地のせいか、喫茶店もろくになく、唯一発見した店も11時半開店と「てんtoてん」の開店時間と同じのんびり具合。
 おかげで、時間を潰すのに苦労したよ。バスの1日乗車券でも買っていたら、間違いなくどこかへ移動していただろう(こんな事態は想定してなかったため買ってなかったのだ)
 もっとも、そのおかげで沖縄の一般住宅をのんびり見ることはできたのだが。これが作品の中に生かせれば、沖縄に行った甲斐もあるってもんだ。
 それにしても、雨じゃなくて良かったが、晴れ間がのぞいてちょっと暑くなったのには、さすがに参った。長袖のシャツを袖まくりしていても暑かったので、Tシャツ1枚になっちゃったもんな。半袖になったのは、沖縄に来て初めてだったぜ。
 ということで、どうにか時間を潰してようやく「てんtoてん」の開店時刻。もちろん、俺が一番乗りよ。東京の有名店みたいに並ぶかと思っていたんだが、さすがにそこまでのことはなかったのね。
 そうして、「木灰すば」と「古代米おにぎり」を注文して、待つことしばし。その間に、観光客とおぼしきカップルと顔なじみの地元民とおぼしき母子何組かがやって来た。
 木灰すばは、他の沖縄そばと違って生麺を使用しているために非常にモチモチしており、うどんに近い触感と感じた。俺は、よく沖縄そばの汁にうどんを入れて食うので、違和感はまるでなかったが。また、汁も他の店に比べて薄味な気はしたものの、骨格はしっかりしていて麺との相性が非常に良かった。ホント、美味かったわ。
 また、古代米おにぎりは紫色をしているのが特徴で、一緒についていた肉味噌との相性が絶妙だった。米自体は、何がどう違うのか俺にはイマイチ分からんかったが(^^;;;
 そんなことで、ひとまず満足して「てんtoてん」をあとにし、しばらく待ってバスに乗り、再び市街地へ。
 しっかし、沖縄ってのはバス網が発達している割に道が狭いんだよな。特にちょっと郊外のほうに行くと、一車線の狭い道路をバスがいっぱい走ってるし、しかも電柱もあっちこっちに立ってるもんで、ぶつかるんじゃないかって冷や冷やものよ。まぁ、運転手は慣れているんだろうが(^^;
 ということで安里まで戻ってバスを降り、俺は次の目的地である那覇新都心へと向かって歩きはじめた。
 が、その前にスーパーに寄り道して「ゴーヤカレー」などレトルトカレーを購入しつつ、各種商品の値段チェック。う〜ん……安いものは土産物屋よりスーパーのほうが激安(ものによっては半額くらい)なのだが、意外なことにスーパーのほうが高い商品もあったり。これは、使い分けが必要なようだ。
 などと思いつつ、スーパーを出てゆいレールの線路(?)沿いに新都心へと向かって歩いて……いたつもりだった。だが、やがてたどり着いた駅は、「美栄橋」。おいおい、新都心と反対じゃんorz(正確には90度違う方向)
 ゆいレールの線路沿いに歩けば大丈夫、と油断して、方向をしっかり確認していなかったのがマズかった。また、最終日になって気づいたのだが、ゆいレールの1日乗車券って2日用とか3日用ってのもあったのな。そうと分かっていたら、3日用のヤツを買ってゆいレールをもっと有効利用していたよ。
 それはともかく、方向を間違えていたことに気づいた俺は、今度は間違えないように慎重を期しながらまた歩いて……暑いくらいのなかを歩いて……歩いて……そろそろ限界に達しそうになったところで、ようやく新都心にたどり着いた。
 なんかもう、すっかり疲れ果てて、そのまま帰りたい気分だったが、それではここまで来た意味がない。ってなことで、次なる目的地「てぃあんだー」という沖縄そばの店を目指して歩き出した。
 が、新都心はマックやらTSUTAYAやらガストやら、関東でも見かける店がズラーッと並び、ぶっちゃけ観光客には向かない場所だと思ったね。
 そうしてしばらく歩き、目的の店を発見。ここも、「てんtoてん」同様に生麺を使用していて、もっちりツルツルした感じだった。汁の味は、「てんtoてん」と違ってやや濃いめ。まぁ、おいしかったよ。
 その後、帰り道の途中でコープアップルタウンの2階にある、「ちらー小」という店に入ってみた。あとで知ったのだが、けっこう有名な店の2号店みたいな感じだったのね。
 ここも手打ちなのだが、いかにも沖縄そばという食感だった。また、ここは太麺と細麺を選べ、俺は前者を頼んだのだが、後者だったらどうだっただろう? それにしても、冷水と熱いお茶のダブルサービスには、ちょっとビックリ。それに、コーヒーなんかも飲み放題だったし。
 ということで、沖縄そばの小をたいらげてから駅まで行ったのだが、その途中で毛皮のハーフコート(ジャンパー?)を着て「暑い」と言っているバカ女を発見。俺、半袖になっていたんだけど、沖縄であんなもんを着てるって、どういう神経してるんだろう?
 それはともかく、今度はゆいレールに乗って県庁前に移動。その際、旅行中の女子大生とおぼしき女の子3人組に何やら話しかけているおっさん発見。ん〜、ああいう風に知らない人間に話しかけられるってのは、ある意味で羨ましい気もした(^^;;; もっとも、それはあとで否定することになるが(^o^;;;
 さて、国際通りで土産物を買ってから、ちょっと歩いて昨日のツアーで飛ばされたショッピングセンターに行ってみた。
 ……ここ、カットして正解。もしも、ここに行ってみようと思っている人がいたら、悪いことは言わないからやめておいたほうがいい。時間の無駄だ。国際通りから大きく外れていることもあるし、何より品数も決して豊富とは言えない(おまけに、ここでしか買えないものも見あたらなかった)のが大きな難点。俺は、ホテルの通り道から少し外れる程度だったから寄っても平気だったが、わざわざ寄る価値はない。
 おそらく、みんな同じことを考えているのかもしれないが、マジで閑古鳥が鳴いていたよ。ありゃー、早晩潰れるんじゃなかろうか?(^^;
 ってなことで、ホテルに戻って一休み。
 夜になり、少しお腹がすいてきたところで、ホテル近くの「かばす亭」に出かけて食事。ホテルにビール1杯無料の券があったこともあり、行ってみたワケよ(^^;
 さて、この店にはちょっと珍しい「山羊の睾丸の刺身」が置いてあった。山羊刺しは、近年そこそこ見かけるようになったが、睾丸の刺身は沖縄でも俺はメニューで見たのは初めてだわ。若干高いものだったが、これが沖縄で最後の夕飯ということで、思い切って注文。
 食感はレバーに少し似ている気はしたものの、それほどの強いクセはなく、けっこう食べやすかった。ちなみに、山羊ってのは強精剤になるらしく、高血圧の人間なんかは食べたらダメと言われるらしい。山羊刺しでもそうなのに、精子を作る部位だったら……(*^^*)
 そこそこ飲んだせいもあるだろうが、睾丸の刺身を食っている最中から、身体が火照って仕方がなかった。かなり、血の巡りがよくなっていたんだろうなぁ。これで女の子でも連れていたら、帰った途端に(以下略(^^;;; ま、俺は風俗がホテルのすぐ近くにあっても寄らない人だけどさ(^^;
 ちなみに、ちょっと驚いたのは店内に石油ファンヒーターがあったことね。まさか、沖縄で石油ファンヒーターを見るなんて思わなかったからな。店の人に、「使うことあるんですか?」って聞いちゃったよ。そうしたら、「冬はけっこう冷えるから、使うんですよ」とのこと。
 いや〜、沖縄で石油ファンヒーターを使うことがあるなんてな。こういうことは、やはり来てみないとよく分からんことだね。
 ということで心地よく酔っぱらい、すり寄る呼び込みの兄ちゃんを「金がない」の一言で追い払って(^^;、ホテルに戻った。
 あとはもう、LF-PK1を使ってのビデオチェックなどでおしまいだな。
2006年03月23日 木曜日
 午前8時半にホテルをチェックアウト。しかし、外は雨〜(T_T) 沖縄旅行最終日だというのに、ツイてない。
 とりあえず、旭橋駅のコインロッカーに荷物を預け、ゆいレールの1日乗車券を買って首里駅へ向かった。その際、昨日見かけた変なおっさんとまたも遭遇。この人、ようは頭が弱かったんだな(^^; この時間帯のゆいレールは乗降客があまり多くないってこともあるが、一人で妙なテンションなんだもん。おまけに、どーでもいいことを大げさに騒いで。一瞬でも、羨ましいと思った自分が情けなくなった(^^;;;
 ってなことで、首里駅に到着したあと、雨の中をまずは「首里そば」の店の場所を確認。開店まで時間があるとはいえ、やはりその時になって探すのは不安だからな。
 それから、首里城に行き内部を見学。
(←首里城)
 中は資料館になっていて、琉球王朝の華やかなりし頃の文化や歴史の一部を知った。しかし、やはり文字情報だけではイマイチだな。
 ところで、首里城内のトイレの洗面台が、ちょっと面白かった。
(←蛇口に注目)(←シーサーの口から水が出る)
 いや〜、これはなかなか(^o^;
 そんなこんなで、首里城内をグル〜ッと回る感じで一通り見物したあと、ちょっと土産など物色したり外で写真を撮ったりしてから、首里そばに向かった。
 店に着くと開店15分前くらいで、若いお姉ちゃん3人組が既に待っていた。ここで話しかけないのが、俺のダメなところだが(^^;;;
 その後、みるみる行列が出来てしまい、開店と同時に店内は満席。さすがに、沖縄そばの超有名店だけのことはある。おまけに、俺が食っている間にも、外の行列はさらに長くなる一方だったからな。驚くしかなかったよ。とりあえず、さっさと来ておいてよかったわ。
 10分ほど待たされて、そばが出てきた。さっそく食してみると、確かに「てんtoてん」やその他の店とは麺の食感が違う。それに、汁の味も「てんtoてん」とは違うものの洗練されていて美味かった。これが、沖縄そばの最高峰(多分(^^;)の味か。いや〜、満足、満足。
 そうして、首里駅に戻った俺は、ゆいレールに乗って今度は日本最南端の駅「赤嶺」に向かった。せっかく1日乗車券を買ったんだから、あっちゃこっちゃ行ってみようって考えたんだな。
 (←駅構内の立て看板)(←駅の外の記念碑)
 こんなのを見たあと、今度は牧志まで行き、そこから牧志第一公設市場に行って、市場内の魚屋で魚を買って2階で調理してもらうことにした。
 だが、店が悪かったと言うべきか、伊勢エビを掴まされたのが痛かった。けっこうな金額を取られた割に、グルクンの唐揚げ2つと伊勢エビの塩焼き、伊勢エビ入り味噌汁の3品だけだもんな。伊勢エビに値が張ったことは容易に想像がつくのだが、どうせならグルクンをはじめとする沖縄の地魚を食いたかったわ。買う店は選ばなきゃね。
 ただ、味噌汁と言ってもラーメンどんぶりみたいなのに入ってきたので、ボリュームはそれなりにあった。とりあえず、ビールを飲みながら全部綺麗に平らげたよ。
 とはいえ、それで満足する俺の胃袋ではない。最後の沖縄なんで、食えるだけ色々食おうと思っていたから、公設市場近くの「花笠食堂」にも行って、沖縄そばを注文。ここは、早くて安いのが売り。ただし、味は……(^^; ちなみに、ぜんざい(お汁粉)がついていたわ。
 それから、土産を買って那覇空港に向かった。那覇空港駅に着いてから、ゆいレールに2日乗車券とか3日乗車券があることに気づいた。そうと分かっていたら、昨日も思い切り利用したのに。そうしたら、あんな苦労をすることもなかった……と、後悔してもあとの祭り(^^;;;
 空港に入ったのは16時頃で、出発までは1時間ほどあった。しかし、なんだかんだで意外と余裕がなく、ゴーヤアイスを食っていたら時間になってしまったよ。
 荷物検査の前に、空弁でグルクン寿司ってのを発見して購入。
 こうして搭乗口に向かい、間もなく飛行機に乗り込んだ。
 さらば〜、沖縄〜。
 行きの飛行機では暇を持て余していた俺だが、帰りの飛行機はそうでもなかった。まず、グルクン寿司を食うのにちょと手間取った。これ、グルクンの煮付けを載せた飯を薄焼き卵で包んだものだったのだが、味はいいもののやたらと喉が渇いてな。客室乗務員が来るたびに、お茶や水をもらっていた。
 ちなみにその際、客室乗務員から「グルクンのお寿司ですか? 珍しいですね」と声をかけられたよ(^o^; 「そうですね。面白そうだから、買っちゃいました。残り1個だったんで、ラッキーでしたよ」と答えたけど、ここでさらに仲良くなろうって踏み出せないのが悲しいところ(^^;;;
 それはともかく、やはり1日動き回っていたせいもあったんだろう、グルクン寿司を食い終えたあと、少し意識を失っていたわ。おかげで、行きに比べて搭乗時間が短く感じられた。
 こうして、羽田空港に戻ってきたあと、荷物を受け取って電車に乗り込んだのは20時過ぎ。アパートに帰り着いたのは21時近かった。 
 ということで、久しぶりかつ長年の夢だった沖縄旅行は、こうして終わった。最終日こそ雨にたたられたが、とりあえずやりたかったことの7割くらいはできた気はする。本当はもっと食い歩きをしたかったんだが、さすがに腹が若い頃ほど大量の食べ物を受け付けてくれなかったから、予定していたほど食い歩きの旅ってワケにはいかなかった。居酒屋なんかで出てくる一皿の量も、想像以上だったし。
 とりあえず、ゴーヤチャンプルーについては何を放り込んでもOKということを確認した。次に沖縄へ行ったら、ゴーヤチャンプルー以外の料理を堪能したい。
 沖縄そばも色々食ったが、店による特色もけっこうあって面白かった。今回行けなかった他の店も、次の機会には行ってみたいな。
 ただ、県の北部に行くのはさすがに無理だった。地図で見れば小さいが、実際に行ってみれば充分に大きい。北部の美ら海水族館などに行く定期観光バスもあったが、あれではゆっくり見る間もなく帰る羽目になっていただろう。おまけに、1日ぶっ潰れるし。どうせ行くなら、ゆっくり見たいもんな。
 とりあえず、那覇は今回でかなり堪能したから、次に沖縄へ行くときは北部を中心にしてみたいところ。
 最大の失敗は、1日乗車券の複数日バージョンがあることに最後の瞬間まで気づかなかったって点だな。3日乗車券まであると分かっていれば、もっと時間を有効に使えたはずだ。
 あとはホテル。やはり、ゆいレールの駅か国際通りに近いところが望ましい。離れていると、どうしても行動が制限されてしまうわ。
 今回も忙しくて、これだけ書くのに旅行から1ヶ月もかかってしまった(-_-; 

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